コロナ禍で旅行出来なくなった昨今
自由に旅していた頃の事を
懐かしく思い出す…(遠い目)
若い頃アメリカ映画にハマってからと言うもの
私の旅行先はアメリカ一択。🇺🇸
一択と言えどアメリカはアホほど広い。
州が違えば国が違うのかと思うほど
雰囲気も街並みも人種の割合も
何なら法律さえ違う。
流石に全ての州を巡るのは無理だが
主要な都市は制覇してみたい。
ハワイ、シアトル、ポートランド、ワシントンDC、
ロサンゼルス、ラスベガス、ソルトレイクシティ…
有給休暇を駆使して飛び回った。
上司から
『有給休暇は何かあった時の為に
少しくらい残しときなさい。』と注意されるほどに
お金と時間を唯一の趣味の旅行に費やした。
上司の忠告をサラリと無視し
目一杯有給休暇を使って
次の旅行先に選んだのはニューヨーク。
あの頃はまだ治安の悪かったニューヨーク。
(今も悪いけど当時はもっと悪かっただよ。)
英語も話せない私が
一人旅でニューヨークは
少しハードルが高かったけれど
そこには友人M君(ゲイ)が住んでいるので安心だ。
ニューヨークは物価が高いので
ホテルは1泊$200〜しか見つからず
滞在中は彼のアパートに泊めてもらう事になった。
困った時は彼が助けてくれるだろうし
観光も彼が付き合ってくれるはず。
まぁ、何とかなるっしょ。
今となっては
そんな軽い気持ちで
旅立とうとしていた当時の私に
タイムマシーンに乗って会いに行き
やめとけ!
と両肩を掴みながら言ってあげたい…
ドラえも〜ん。
季節は冬。⛄️❄️ババヨは20代。✨🍋✨
シカゴ経由でニューヨークの
ラガーディア空港へ向かう飛行機の中、
ニューヨークが雪の為
着陸が難しいので行く先を変更しますとの
アナウンスが流れた。
え?え?え?どーゆーこと!?
騒つく機内、パニクるアタシ。
しばらくしてもう一度機内アナウンスが流れた。
よく分からないけどきっとこんな内容だった。
(広島出身ババヨ訳)
『ニューヨークは雪が降っとるけ
これからニューヨークじゃなくて
フィラデルフィアに向かいますわ。
フィラデルフィアに着いたら
もう夜じゃけ振り替え便はないけぇね。
各自電車やらバスやらで移動しんさい。』
嘘っぉおお〜ん。😭
フィラデルフィアってどこよ?
そこから電車かバス???
無理無理無理無理無理無理無理
そんなの無理ぃ〜〜〜😭😭😭
一人で泣きそうになる私。
いや実際ちょっと泣いていた。
こんな事になるなら
真冬にニューヨークへ行く計画など
立てるんじゃなかった。😭😭😭
飛行機は無情にも
フィラデルフィアに着陸ジャンバルジャン。
あのぅ…
アタシ、
コレカラドウシタライイアルカ?
周りを見ると機内に異変が…
誰も飛行機から降りようとしない。
え?何?どーゆーこと?
突然乗客が叫び始めた。
『何でフィラデルフィアなんだ!』
『飛行機をニューヨークまで飛ばせ!』
そして始まった機内大ブーイング大会。
呆気に取られ
ただただお口ポカンの私。😲
いやいや、そんなワガママ言っても
フィラデルフィアに来ちゃった訳だし
ニューヨークは雪で着陸出来ないんだし
これは仕方ないんじゃ…
すると機長よりアナウンスが…
『もう分かったけぇ。
これからラガーディア空港へ移動するけぇ。』
飛ぶんかーい!!
飛行機は滑走路へ移動し
ニューヨークへと飛び立った。🗽
拍手喝采の機内。👏
乗客のパワーに圧倒されつつ
アメリカと言う国は
言えば何とかなるんだと学んだ。
これで着陸失敗されたら洒落にならないが
飛行機は無事ラガーディア空港に着陸した。
再び拍手喝采の機内。👏👏👏
『良くやった!』
『やれば出来るじゃん!』
次々と歓喜の声を上げる乗客。
やりゃ出来るって
アンタらが無理矢理やらせたやんけ!
いや、何はともあれ無事で良かった。😭
安堵したのも束の間
この波乱の幕開けが
これからの旅を既に予感していた…続く。
昭和な私が選ぶ
ニューヨークと言えばこの曲!