ユタ州に住んでみた

50代からのアメリカ移住。ユタ州の実態を発信中。


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ラストオブ鼻くそ喰い族

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ウチの娘は

"鼻くそ喰い族"だ。

 

幼稚園児の頃は
気が付けばいつも鼻くそを食べていた。
それはもう主食級に。

 

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ほじっては


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食べる。

 

将来は鼻くそ喰い族の
長(おさ)になれるのではないかと思うほど
娘は果敢に鼻くそを食べ続けていた。


なぜそんなに鼻くそが好きなのか?
そもそも鼻くそって美味しいのだろうか?


私は娘に何度も同じ質問をした。


『鼻くそって美味しいの?』


『うん。』


『どんな味がするの?』


『バナナ。』


バ、バナナっすか⁉︎
🍌🍌🍌🍌🍌


いつどこで何度聞いても
答えは同じだった。


『バナナ。』


揺るぎない安定のバナナ味。
🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌🍌


もしかして鼻くそは本当に
バナナの味がするのかも知れないと
んな訳ねーだろっ!な事を
一瞬錯覚してしまう程に
娘の答えは確信に満ちていた。


よく考えると
鼻くそを食べる事は
悪い事ではないのではないか?
本人が美味しそうに食べているのだから
(鼻くそ喰い族にとっては)
きっと美味しいのであろう。


アーミッシュもビックリな
究極の自給自足。
鼻くそ喰い族は
誰よりも地球に優しい。🌏


鼻くそは食糧難や災害時に
命を救ってくれる可能性もある。
(短時間なら。)


鼻くそが六大栄養素の
どこにカテゴライズされるのかは謎だが
そんな事はどうでも良い。


鼻くそを食べる勇者だけが
生き残れる時代がやって来る。


彼らはバイ菌だらけの鼻くそを
食べ続けているのだから
我々“鼻くそ喰わない族”と比べて
超人的な免疫力を持っているに違いない。


生命力に満ち
無限の可能性を秘めている
素晴らしい部族なのではなかろうか?


ないね。


さて、そんな娘も
小学校に入学する頃には
食べるペースが減って行き
娘にとって鼻くそは
主食➡︎おやつ
の存在になっていた。


小学三年生の授業参観では
鼻くそをほじった後に
さりげなく丸めて床に落とし
なかった事にすると言う
イリュージョンを机の下で披露。


どんなに叱っても
鼻くそを食べる事を止めなかった娘が
集団の中で鼻くそを食べる行為は
恥ずかしい事だと学んでいたのだ。
成長をした娘の姿を目の当たりにし
母は目頭が熱くなった。


そう言えば最近娘が鼻くそを食べる姿を
全く見なくなった気がする。


流石に高学年になっても
鼻くそを食べ続けるのは
鼻くそ喰い族の中でも
稀な存在なのであろう。


あんなに悩んでいたけれど
あっけない程の終焉であった。


私は鼻くそ喰い族の子どもを持つ
世界中の悩めるお母さんたちの肩に
そっと手を置き
『心配しなくて大丈夫。』と
言って回りたいくらい
嬉しい気持ちになった。


娘を褒めてあげようと
『最近鼻くそを食べなくなったね。』と
優しく声を掛けた。


娘はしばらく宙を見ながら
ゆっくりと静かな声で
『学校や教会では食べないけど
家では食べてるよ。』
と答えた。

 

喰うとったんかーいっ!o(`ω´ )o

 


娘は鼻くそ喰い族の中の稀だった。


もう良い、
そのまま長(おさ)を目指せ。

 

 

 

 



 

 

 

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