東京ディズニーランドの悲しい思い出

ポケオは遊園地の乗り物が苦手なので

ポケオと一緒にディズニーランドへ行っても

楽しくも何ともない。

しかしポケオは

『僕も行きたい。』と言って付いてくる。

正直言って

空飛ぶダンボにも乗れないポケオは

邪魔でしかないのだが

まぁ、家族だから仕方ない。

モンちゃんがまだ幼稚園児の頃に

家族でディズニーランドへ行った時の事。

トゥーンタウンにある

チップとデールの

しょっぼいジェットコースターに

モンちゃんが乗りたいと言い出した。

その時私は腰を痛めていたので

ポケオにモンちゃんと一緒に

乗って欲しいとお願いした。

ポケオは一瞬不安そうな顔をしたが

『いいよ。』と言って

モンちゃんの手を引いて

待ち時間３０分の列に並んだ。

父親なんだから

これくらいは頑張ってもらわないとね。

３０分後、そろそろかな？

とカメラを持って待ち構えていると

号泣するモンちゃんの手を引いて

ポケオが入り口に戻って来た。

『どうしたの？』

『大丈夫かと思ったんだけど

やっぱり無理だった…。（涙目）』

『はぁ？無理なら無理で

３０分も待ってないで

さっさと戻って来てよっ！！💢』

散々待たされた挙句

大好きなチップとデールの

ジェットコースターを目前にして

乗れなかったモンちゃん。

父親のポンコツっぷりに悲しくなったよね。

可哀想に…

モンちゃんを慰めながら

ファンタジーランドへ移動。

全くもって意味のない時間のロスに

ババヨ、夢と魔法の王国で

家族揃って乗れる数少ないアトラクション、

イッツアスモールワールドを楽しんだ後

トゥモローランドへ移動。

『モンちゃんが大きくなったら

あれに一緒に乗ってみたいなぁ❤』

と言いながら

スペースマウンテンを指差すポケオ。

この男はあの建物の中に

一面に広がる

お花畑があるとでも思っているのでしょうか？

⸜🌷︎⸝‍⸜🌷︎⸝‍⸜🌷︎⸝‍⸜🌷︎⸝‍⸜🌷︎⸝‍⸜🌷︎⸝‍⸜🌷︎⸝‍⸜🌷︎⸝‍

乗れるものなら乗ってみろ！

いや、絶対に乗れよ！逃げんなよ！

ってかそれなら

今チップとデールのやつに乗ってやれよっ！！

ババヨ、不可能な夢を見るポケオに

そしてモンちゃんが小３の時に

凝りもせず家族揃って

ディズニーランドへ行った。

まずはミッキーマウスに会いに

ミートミッキーへ。

ミッキーの家の庭には

家庭菜園の野菜、プルートの犬小屋、鶏もいて

モンちゃんは大はしゃぎ。♬︎♡

庭に張り巡らせてある

明らかな人工芝を

手で優しく撫でながらモンちゃんが言った。

『お母さん！すごいよ！

これ本物の草だよ！o(^o^)o』

ちげぇーわっ！！

この子は生まれてから今まで

一体何を学んで来たのでしょう？

母は悲しさと情けなさで目頭が熱くなる。

スティッチのエンカウンターでは

スティッチとお喋り出来て

それはそれは楽しそうにしていたモンちゃんが

大きな声で言った。

『私って

ラッキーボーイだねっ！』

ん？

わざと間違えて言ってるんだろうけど

ギャグにしては

イマイチ完成度が低いのでスルー。

しかし何度も何度も

『私って

ラッキーボーイだねっ！』

と繰り返し言うモンちゃん。

しつけぇな。

あぁ、もしかして突っ込み待ち？

ごめん、ごめん、私としたことが。

『モンちゃん、

それを言うなら

ラッキーガールでしょ？

ヾ(・ε・。)ｫｨｫｨ』

そしたらね、

モンちゃんってばね、

真顔でこう言ったんっすよ。

『ガールって何？』

ガールって何？…

ガールって何？…

ガールって…何…？

MAJIDESKY?✈️

モンちゃんの言葉が

胸の中で何度もこだました。

ガールって何？…

ガールって…何？

この子は

生まれてから今まで一体…

モンちゃん、

アンタ半分アメリカ人やで？

空を見上げると

星が滲んで見えた。

ウチの子、

AHONANDESKY?✈️

ディズニーランドには

家族の楽しい思い出を

作りに行っているはずなのに

私には苦い思い出しかない。（断言)

ずっと入ってろ。

#ポケオとモンちゃんがいると

イライラと脱力の王国になる