子育てってしんどいよね〜イヤイヤ期は毎日がこの世の終わり〜
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私たち家族はモンちゃんが2歳半の時に
アメリカ・ユタ州から日本へ移住した。
この頃のモンちゃんは
絶賛イヤイヤ期でそりゃあもう大変だった。
(今もある意味イヤイヤ期。)
気に入らない事があれば
道端に突っ伏して号泣。
水たまりがあれば
わざわざ水たまりの上に倒れ込む。
母親への嫌がらせ以外の何ものでもない。
やはりヤツは
私をイライラさせ破滅させる為に
タイガーマスクの虎の穴から送られて来た
刺客に違いない。
近所のスーパーへ行くのさえ命懸け。
何度言い聞かせても
絶対に手を繋がないモンちゃんは
スーパーに到着すると
お菓子売り場へ一目散。
やっと見つけてもすぐに姿を消す。
プリンセス・テンコーを超える早技で
たった3秒でも目を離すと跡形もなく消えるので
✨イリュージョン✨
と呼ばれていた。
消えては探し消えては探しを店内で繰り返し
やっとレジまでたどり着いても
お金を払っている数秒の隙を狙って
道路目掛けて飛び出して行く。
『待ちなさーい!』と叫びながら
老体に鞭打って
自覚なき自殺行為をするモンちゃんを追いかける。
たかがスーパーへ
買い物に行くと言うだけの事が
あの頃は本当にしんどかった。
最大の難所はお菓子売り場。
お気に入りの
アンパンマンペロティチョコの
ドキンちゃんが売り切れていたら
膝から崩れ落ち泣き叫ぶ。
まるでこの世の終わりの様に。
ドキンちゃんは
人気があるらしく
売り切れになっている事が多かった。
そんなんアンパンマンでええやんけ!と
大人なら思う所だが
子どもはそうは行かないらしい。
ドキンちゃんじゃなきゃダメなのだ。
ドキンちゃんでなくては許されない。絶対に。
~DOKINCHAN OR DIE〜
子どもの世界はすぐに
そしていちいち
絶望の闇に包まれ
日に3度はこの世の終わりがやって来る。
子どもだってしんどいのだ。
今日、かつてのモンちゃんの様に
道に突っ伏し大泣きし
お母さんを困らせている
小さな女の子を見かけた。
久しぶりに見る
“この世の終わり泣き”が何だか懐かしくて
思わずニコニコとその女の子を見てしまった。
お母さんは恥ずかしそうにしていたので
『可愛いですね。』とだけ言って通り過ぎた。
お母さんにしてみれば
どこが可愛いんじゃーっ!!
と叫びたい気持ちだったかも知れないが
モンちゃんがイヤイヤ期だった頃が
愛おしくて仕方ない今
私は心から思う。
この世の終わり泣きって
めっちゃ可愛い。(๑•ᴗ•๑)♡
あの頃の私は
くっだらない事で
いちいち絶望するモンちゃんを
可愛いなんて思える心の余裕は
全くなかったけれど
あの時動画でも撮っておけば良かったと
後悔している。
そしたらモンちゃんの結婚式で上映して
笑いを取れたのに。チッ。
1日3回絶望してた頃。😆