ユタ州に住んでみた

50代からのアメリカ移住。ユタ州の実態を発信中。


スポンサーリンク

国際結婚☆ポケオとの出会い編③

【スポンサーリンク】

 

①②からの続きだよ👇

 

 

数日後、貰った名刺を頼りに

ワイキキにあるポケオの働く雑貨店へ行ってみた。

 

お店に入るとすぐにポケオの姿が見え

ポケオは私に気付くと

とても嬉しそうな顔をした。

 

その日は私の誕生日だったので

『今日は私の誕生日なんだ!』と

ポケオに伝えた。

 

『じゃあ、このお店の中にある物を

何でもいいから一つ選んでね!

それが僕からの誕生日プレゼントです。』

 

『え?本当に???』

 

ポケオは笑顔で頷いた。

 

私は貝殻がデザインされた

写真立てを一つ選ぶと

『じゃあ、これ!』とポケオに手渡した。

 

ポケオはラッピングしてから

次に会う時に渡すと言った。

 

ラッピングなんていらないのに

ポケオって律儀な人なんだなぁ…。

 

10日後には日本へ帰国するので

このお店でお土産を選ぶ事にし

何点か商品を手に取り

レジでポケオに精算して貰った。

 

『プレゼントして貰うだけじゃ申し訳ないから

明日映画でも観に行かない?

映画代は私が払うから。』

と誘ってみた。

 

『明日はアルバイトが休みだから

夜なら行けるよ。』とポケオが言った。

 

翌日、待ち合わせをし

映画を観た後に

レストランで食事をした。

 

ポケオは恥ずかしそうに

昨日買ってくれた

誕生日プレゼントを渡してくれた。

綺麗にラッピングされ

わざわざ誕生日カードまで添えてあった。

 

マメかよ。

 

ポケオは人見知りの性格で

口数がとても少ない。

 

食事をしながら

色々質問したり話しを振ってみたが

話しが続かない……

 

私は思った。

 

つまんねー。

 

食事を終え、レストランを後にした。

 

私は思った。

 

次は無い。(断言)

 

帰り際にポケオが

『明日のお昼に

一緒にハイキングへ行きませんか?』

と誘って来た。

 

私は驚いた。

 

え?また会うん?しかも明日?

私はつまらんかたったけど

アンタは楽しかったん?

 

まぁ、どうせ暇だし…いっか。

ポケオとハイキングへ行く事にした。

 

翌日、インドア派の私には拷問でしかない

大嫌いな山登りをし

一体何が楽しいのかわからない時間を

ポケオと共に過ごした。

 

f:id:weather330:20190504213217j:image

その時の写真。若かりし日のポケオ。

 

ハイキングを終え

ポケオが住むシェアハウスに着くと

ポケオが私の為に親子丼を作ってくれた。

 

ビックリするくらい

クソ不味かった

ポケオって人は

本当に優しいんだなぁと思った。

 

食事の後に私をホームステイ先まで送り届け

ポケオは急いでアルバイトへ向かった。

 

この日ポケオは

朝から昼まで学校で勉強していた。

忙しい中私の為に

わざわざ時間を作ってくれたのね。

 

こんなに優しくしてくれる人に

今まで会った事がないかも知れない。

 

ポケオは翌日もその翌日もその翌日も

私を遊びに連れ出した。

 

私が出掛けようとする度に

キャンディちゃんが

『ババヨ!

デートする時は

もっと短いスカートを履かなきゃダメよ!』

と言った。

 

恐るべし、ハワイの小学生。

 

 

ある日ポケオに年齢を聞いてみた。

ポケオは23歳だった。

その時私は32歳。

 

私はポケオに

自分の歳を教えるべきか

キャンディちゃんに相談した。

 

彼女は大きな声で

 

『NO!🙅』

 

と言った。

 

そしてもしポケオから

歳を聞かれた時は

『Same number.』とだけ答えろと

アドバイスされた。

 

そうか、小学生から見ても

この歳の差は厳しいものがあるんだなぁ。

 

キャンディちゃんのアドバイス通り

私はあえてポケオに自分の年齢を言わなかった。

聞かれれば正直に答えるつもりではあったが

ポケオは一度も聞いて来なかった。

 

最初は人見知りで静かなポケオだったが

だんだん私よりよく喋る様になり

ポケオは実は面白い人だと分かった。

一緒にいてつまんねーと思う事もなくなった。

 

 

帰国の前日の夜、

遊び仲間たちと移動遊園地へ行った。

 

私が若い頃、

アメリカ留学に憧れていたのは

アメリカ映画が大好きだったからだ。

 

特に80年代~90年代の

青春映画やコメディ映画が

今でも大好きだ。

 

色とりどりのネオンが輝く移動遊園地は

私の大好きな映画の一つ、

トム・ハンクスの『big』の世界そのままだった。

 

この映画でトム・ハンクスが

ヤングコーンを食べるシーンが大好きだったな😆!

 

ビッグ 製作25周年記念版 [Blu-ray]

ビッグ 製作25周年記念版 [Blu-ray]

 

 

ハワイで過ごした2ヵ月間は

私の人生の中でトップ5に入るほど

とても良い思い出になった。

ここに来て本当に良かった……

てっぺんに揺れるヤシの木の葉っぱ、

涼しくて心地よい夜の風が大好きだった。🌴

 

帰りたくない。ここに住みたい。

星を見上げながら何度もそう思った。✩.*˚

 

帰国の日、

ホストマザーは

『キャンディと仲良くしてくれてありがとう。

あなたがいつでもハワイへ戻って来れる様に

部屋を空けておくから必ず帰って来てね!』

と言ってくれた。

 

その言葉通り彼女は私を最後に

ホームステイの受け入れを辞めてしまった。

 

『私たちはババヨが大好きだから

これからはババヨにしか

部屋を貸さないと決めたの。』

 

彼女の言葉が本当に有難かった。

 

ポケオは私を迎えに来て

空港まで送ってくれた。

 

最後の10日間、

気が付けば毎日ポケオと過ごしていた。

 

毎回誘って来るので

もしかして

アンタ、私の事が好きなん?

と何度も思ったが

ポケオは特別な言葉を

何も言ってはくれなかった。

 

ポケオは空港まで見送りに来ていた

他の友達たちと同じ様に私の首にレイをかけ

同じ様にお別れのハグをした。

 

結局の所、

私ってあなたの何なのよ?????

 

などと尋ねる勇気もなく

モヤモヤと

答えが出ないまま帰国した。✈️

 

国際結婚☆ポケオと結婚するまで編④へと続く👉🏻

 

【スポンサーリンク】