ユタ州に住んでみた

50代からのアメリカ移住。ユタ州の実態を発信中。


スポンサーリンク

妊娠から出産まで②

【スポンサーリンク】

①からの続きだよ。👆

 

安定期に入ってからは

つわりもなくなって気分も良くなり

赤ちゃんの為の買い物をしたり

楽しい毎日を過ごした。

 

とにかくお腹の中でよく動く赤ちゃんで

胎動が激しく

ドーンッドーンッドーンッと

お腹を蹴られるので

安田大サーカスと呼んでいた。

 

最初で最後の妊婦生活を

思う存分楽しむはずだった……けれど

妊娠後期に突然にポツポツと

湿疹が出現!

 

最初はすぐ治るだろうと思っていたが

日に日に酷くなり

気が付けば体中がブツブツだらけになった。

それが痒くて痒くて仕方ないのだが

掻くと更に酷くなる。

掻かなくても触れただけで増えて行く湿疹。

 

病院へ行ったけれど

妊娠中なので薬を飲む事も出来ず

妊娠に対するアレルギー症状なので

産むまで治らないから

それまで我慢するしかないと言われた。

 

予定日まで3週間くらいあったが

痒さで夜も眠れない。

 

どんどん増える湿疹で

体中がボコボコになった。

痒くても掻けないイライラ。

寝たくても痒くて眠れない。

頭がおかしくなりそうだ。

 

予定日の一週間前、

遂に私は我慢出来なくなり

ブチギレた。

 

ポケオに病院へ電話して

今すぐ産ませて欲しいと頼んでくれと懇願した。

 

ポケオは尋常ではない程に殺気だった私にビビり

言われるままに病院へ電話した。

 

ドクターは予定日まで一週間あるから

あと一週間我慢しろと言った。

ポケオは素直に応じ電話を切ってしまった。

 

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや

我慢出来ないから

お願いしてんだろーがっ!

 

ポケオにもう一度電話を掛けてもらい

ポケオがドクターと話している間、

私はポケオの横で泣き叫んでいた。

 

『あと一週間なんて

絶対無理ぃぃいいい。

早く産ませてぇぇえええ。

。゚∵・(ノД`)∵゚。 うわああん』

 

ドクターは私のオイオイ号泣する声を聞き

コイツヤベぇと判断したらしく

『今日はベッドがいっぱいだから無理だけど

明日ベッドが空くから

明日の朝5時に病院へ来て。』と言ってくれた。

 

明日やっと出産出来る!

赤ちゃんに会える!

この痒みから解放される!

 

ドクターに気が狂ってると思われただろうし

『こんなワガママな電話が

二度もあって困っちゃったわよ〜。』と

ナースステーションで

時の人 ”となっているはずだろう。

めっちゃ恥ずかしいけど

この痒みが治まって

一日も早くぐっすり眠れる方が大事。

 

翌朝、病院へ着くと

何となくお腹が痛いと感じ始めた。

 

受付を済ませ

診察台に横たわると

お腹にベルトみたいな物を装置された。

 

モニターを見た看護士さんが

『陣痛が始まってるわよ!』

と言った。

 

え?そうなん?

じゃあ、結局今日産まれる運命だったん?

 

電話せんでも

今日普通に入院出来たやんけー。

電話口で早く産ませろと

泣き叫んだ私、恥ずっ。

無駄に要注意人物になるの巻。

 

タイムマシーンに乗って

昨日の私に

『どうせ明日産まれるから

電話はやめとき!』と教えてあげたい。

。゚∵・(ノД`)∵゚。 

 

まぁ、後悔しても仕方ない。

今は赤ちゃんを無事に産む事に集中しよう。

 

いざ、出産!

 

ドクターが昨日の電話の件で

私のメンタルが崩壊していると確信したみたいで

『あなたには無痛分娩を勧めます。』

と強目に言われ

無痛分娩の麻酔を打った。

 

陣痛はどんどん強くなり

昼には子宮口がもう少しで全開と言う所まで来た。

 

しかし赤ちゃんの頭が大きくて

骨盤に引っかかって

少しも下りて来ない。

 

あと2時間様子を見て

赤ちゃんが少しも下りてなければ

帝王切開にしましょうと言って

ドクターがその場を離れた。

 

付き添っていたポケオが私に

『お腹空いたから

カフェテリアに行ってもいい?』

と聞いた。

 

はぁ?

私は何も食べられないのに

アンタは食うんか?

 

と叫びたいのは山々だったが

ここでダメだと言うのも変な気がして

『いいよ。』

と言ってしまった。

 

たった一人、病室に残された私。ポツーン。

 

ポケオがいなくなると

急にお腹と背中が痛み始めた。

 

無痛分娩の麻酔があまり効かない人もいるらしく

私はそっちのタイプだった。

 

体中湿疹だらけだったので

看護士さんが

氷を詰めたビニール袋を

私の体のいたる場所に乗せてくれていた。

 

一人でうーんうーん唸りながら

孤独な陣痛タイムを耐える氷漬け妊婦。❄

 

絵面がシュール過ぎる。

 

何としても帝王切開は避けたいと思っていたので

少しでも赤ちゃんが下りて来るように

いきみ続けた。

 

しばらくすると

私の担当になった

若い研修中の看護士さんが

病室に入って来てた。

 

彼女は私の下半身を覗くと

『ギャッ!Σ(゚Д゚)』と悲鳴を上げた。

 

ババヨの身に一体何が?!

 

妻が絶対絶命のピンチの時に

カフェテリアで呑気にランチしていた男。👇

許すまじ。

f:id:weather330:20190519201118j:image

【スポンサーリンク】