ユタ州に住んでみた

50代からのアメリカ移住。ユタ州の実態を発信中。


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C君の選んだ幸せとは?

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20代の頃のC君はとても優しくて繊細で

どことなく儚さを秘めていた。

 

C君はじっと物思いにふけたり

地下鉄の駅や電車の中で

ふっと悲しそうな顔をする事がよくあった。

 

もしかして

この人、死んじゃうんじゃないか……

 

私はいつも心配していた。

 

C君から遊びに行こうと誘われると断れなかった。

ちょっとくらい忙しくても

彼との約束を優先した。

 

彼のことを放っておけなかったんだと思う。

 

気が付けば毎週の様に遊んでいた。

 

異性を意識しなくて良いと言う意味では

お互い気楽な存在でもあったし

実際C君と遊ぶのは楽しかった。

 

二人でディズニーランドへ行って

帰りの電車を逆方向に乗ってしまい

気が付いた時には遠くまで行っていて

しかも急行だったのでなかなか降りられず

電車の中で責任をなすり付け合った。

 

C君がスパゲティを作ってくれた時は

スパゲティを茹でようとして

鍋からはみ出したスパゲティに

火が引火し炎が上がった。🔥

パニクったC君の姿が今も忘れられない。

 

彼とはそんなどうでもいい思い出が沢山ある。

 

天然エピソード満載の

C君の話しはとても面白かった。

 

カリフォルニアのディズニーランドで働いていた時、

本当はキャラクターじゃなくて

シンガーとして舞台に出演したかった彼。

 

シンガーのオーディションに参加したつもりが

なぜかそこはダンサーのオーディション会場だった。

 

え? そこ? 間違える?普通?

 

C君はテンパってしまい

歌いながら踊ったらしい。

 

🤣🤣🤣🤣🤣🤣歌いらねー。🤣🤣🤣🤣🤣🤣

 

『審査員の人は何て言ってたの?』

 

『歌は上手だから

次は歌のオーディションに来てねって。』

 

オーディションは当たり前に落選し

仕方なくキャラクターの中の人の

仕事をする事にしたそうだ。😆

 

 

Aちゃんと離婚し落ち込む彼の幸せを

遠くから願っていたが

C君にとっての幸せって一体何なのだろう?

 

SNSを開くと

ボーイフレンドと楽しそうに遊んでいる

C君の姿を見る事が出来る。

 

4人の子どもはAちゃんが育てているが

C君は定期的に子どもたちに会い

仲良くしているみたいで安心した。

 

私は彼の幸せそうな姿や

子どもたちの成長を見るのが楽しみだった。

 

去年のこと……

 

C君が

『遂に僕の夢が叶った!!!』

とSNSに投稿しているのを見付けた。

 

なんと!

ブロードウェイの舞台に立つ事が決まったと言うのだ。

 

C君は昔から歌が大好きで

ずっとエンターテインメントの世界に憧れてたもんね。

 

良かった、良かった。😭😭😭💓💓💓

 

そこにはC君のキラキラ輝く姿が……

 

キラキラ✨ キラキラ✨ キラキラ✨

 

キラキラ✨キラキラ✨キラキラ✨

 

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って、アンタ、

 

 

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キラキラし過ぎではないか?

 

そう。C君はドラァグクイーンとして

華々しくデビューを飾ったのだ。✨

 

C君があっち側の人だとは知っていたが

あっち側の中でも

そっち側だと知らなかった私は

唖然としてしまった。

 

もう

ナジャ・グランディーバにしか見えない。

 

いや、いいんだよ。

C君が好きでやってるんだもの

C君が幸せならそれでいいんだよ。

 

私、マツコ・デラックス大好きだしっ!!

 

でもさ、奥さんと4人の子どもを泣かせてまで

やりたかった事って……

 

てか、君、

もうアラフィフやで!!

 

初めてC君の女の子姿(正確にはオバハン姿)を見た私は

正直戸惑ってしまった。

 

4人の子どもたちが

どんな気持ちでこの写真を見ているのだろう?と思うと複雑な気持ちになった。

 

多様化が進む現代、

色々な家族の形があり

これからもその形態はどんどん複雑化して行くのだろう。

 

最近カウンセラーの仕事をしている友人から

LBGTで悩む人たちは

自殺率がとても高いと言う話しを聞いた。

 

私が独身の頃はLBGTについて

ほとんど知識がなかったが

私がC君から感じていた危うさは

あながち間違ってはいなったのだな……。

 

C君が選んだ幸せは

自分がありのままに生きて行く事。

 

夢が叶って良かったね!

 

私はこれからもずっと

C君の幸せを祈っている。

 

#LBGTの人たちが

もっともっと生きやすい

世の中に変わります様に。

 

 

 

 

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