極貧ハワイ生活〜ハワイで不妊治療②〜
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①からの続き👇
不妊治療を始める時に
一つだけ不安に思う事があった。
不妊治療は医学の力で
命を無理矢理作り出してしまう行為でもある。
そこまでする必要が本当にあるのだろうか?
神様は私たちに何を期待しておられるのだろう?
もしかしたら夫婦二人で仲良く暮らす事が
私たちの使命かも知れない。
私はその事について何度か祈った。
そして祈る度に私たち夫婦が子どもを持つ事を
神様が望んでおられると感じた。
しかし不妊治療を始めてすぐに
挫折する日が訪れた。
何度か病院に通ったのだが
その度に高額な金額の請求書が届いた。
働いても働いても
医療費であっと言う間に消えて行くお金。
観光客で賑わうワイキキで働いていた私は
夏休みの間は走り回るほど忙しく
毎日クタクタになって家に帰った。
売上に応じてボーナスが支給されるのだが
8月は基本給とは別に
今までで一番多い$1300を貰い嬉しかった。
わーい\(^o^)/
何を買おうかなぁ?と
ワクワクしたのも束の間……
前の月にポケオが病院へ行き
約5分程の検査を受けたので
その請求書が家に届いていた。
封筒の中を見て驚愕!
〜請求金額$1300〜
私が1カ月間ボロボロになるまで
一生懸命働いたボーナスと
たった5分の検査が
同じ値段だなんて……。゚∵・(ノД`)∵゚。 うわああん。
頭の中が真っ白になった。
検査の度にこんなに高額の医療費を
払わなければならないのなら
不妊治療なんて続けられる訳がない。
私は心身共に疲れ切ってしまった。
気が付けば家賃を払うのもままならない程の
ド貧乏になっていたので
しばらくの間
不妊治療をお休みする事にした。
家賃を払うのが遅れがちになり
ポケオはその度に大家さんに手紙を書いた。
大家さんは日系人のお爺ちゃんだった。
『〇月〇日までに家賃を必ず払いますので
待ってもらえますか?』
お爺ちゃんはいつも
『大変なのはよくわかってるから大丈夫だよ。
助けが必要な時はいつでも知らせなさい。』
と優しい返事をくれた。😢
アパートの庭の
マンゴーの木に実がなる頃は
毎年スーパーの袋にマンゴーを沢山入れて
ドアノブにかけていてくれた。
私たちは優しい大家さんが大好きだった。
そんな貧乏っちゃま生活をしていたある日、
ポケオが
『給料日まで1週間あるのに
あと$20しかない。』
と言い出した。
二人でたった$20で一週間は
相当厳しい。
しかし何とか工夫して食いつなぐしかない。
その夜、二人でスーパーへ行き
頭を使いまくって安い食材を選び
約$10分の食料を買い車に戻ろうとしたら
見知らぬ女性がポケオに声を掛け
『$2下さい。』と言った。
ハワイによく出没する物乞いだ。
私は足早に車に乗り込んだ。
ポケオはと言うと
あと$10しかないと言うのに
そのうちの$2を女性に差し出した。
Σ( ̄ロ ̄lll)マジか?!
ポケオが車に戻って来るなり
私は激怒した。
『何であげちゃったのよっ!!🔥』
『だって可哀想だったから。🕊』
『可哀想なのは
こっちじゃぁぁあーー!!
🔥🔥🔥』
さっきの女性より
少なくとも現時点では
ウチの方が貧乏に決まっとるがな!!
『今度はアンタが
スーパーの前に立って
「$2下さい。」って言って
誰かに$2もらって来いっ!
もらえるまで絶対に
戻って来るなっ!!
🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥』
そう怒り狂う私に
ポケオは一言
『ババヨちゃんって
面白いね。😊』
と言って微笑んだ。
🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊
ポケオが良い人過ぎるだけなのに
一緒にいると
私がまるで悪魔みたいに見える
この状況が嫌で嫌で仕方なかった。
これは天使の様な言動で
相手に屈辱感や
罪悪感を与えると言う
新種のハラスメントに違いない。👼
モンちゃん、
お金がなくて誕生危うし!