ユタ州に住んでみた

50代からのアメリカ移住。ユタ州の実態を発信中。


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極貧ハワイ生活〜ハワイで不妊治療②〜

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①からの続き👇

 

不妊治療を始める時に

一つだけ不安に思う事があった。

 

不妊治療は医学の力で

命を無理矢理作り出してしまう行為でもある。

そこまでする必要が本当にあるのだろうか?

神様は私たちに何を期待しておられるのだろう?

もしかしたら夫婦二人で仲良く暮らす事が

私たちの使命かも知れない。

 

私はその事について何度か祈った。

そして祈る度に私たち夫婦が子どもを持つ事を

神様が望んでおられると感じた。

 

しかし不妊治療を始めてすぐに

挫折する日が訪れた。

 

何度か病院に通ったのだが

その度に高額な金額の請求書が届いた。

 

働いても働いても

医療費であっと言う間に消えて行くお金。

 

観光客で賑わうワイキキで働いていた私は

夏休みの間は走り回るほど忙しく

毎日クタクタになって家に帰った。

 

売上に応じてボーナスが支給されるのだが

8月は基本給とは別に

今までで一番多い$1300を貰い嬉しかった。

 

わーい\(^o^)/

何を買おうかなぁ?と

ワクワクしたのも束の間……

 

前の月にポケオが病院へ行き

約5分程の検査を受けたので

その請求書が家に届いていた。

 

封筒の中を見て驚愕!

 

〜請求金額$1300〜

 

私が1カ月間ボロボロになるまで

一生懸命働いたボーナスと

たった5分の検査が

同じ値段だなんて……。゚∵・(ノД`)∵゚。 うわああん。

 

頭の中が真っ白になった。

 

検査の度にこんなに高額の医療費を

払わなければならないのなら

不妊治療なんて続けられる訳がない。

私は心身共に疲れ切ってしまった。

 

気が付けば家賃を払うのもままならない程の

ド貧乏になっていたので

しばらくの間

不妊治療をお休みする事にした。

 

家賃を払うのが遅れがちになり

ポケオはその度に大家さんに手紙を書いた。

大家さんは日系人のお爺ちゃんだった。

 

『〇月〇日までに家賃を必ず払いますので

待ってもらえますか?』

 

お爺ちゃんはいつも

『大変なのはよくわかってるから大丈夫だよ。

助けが必要な時はいつでも知らせなさい。』

と優しい返事をくれた。😢

 

アパートの庭の

マンゴーの木に実がなる頃は

毎年スーパーの袋にマンゴーを沢山入れて

ドアノブにかけていてくれた。

 

私たちは優しい大家さんが大好きだった。

 

そんな貧乏っちゃま生活をしていたある日、

ポケオが

『給料日まで1週間あるのに

あと$20しかない。』

と言い出した。

 

二人でたった$20で一週間は

相当厳しい。

しかし何とか工夫して食いつなぐしかない。

 

その夜、二人でスーパーへ行き

頭を使いまくって安い食材を選び

約$10分の食料を買い車に戻ろうとしたら

見知らぬ女性がポケオに声を掛け

『$2下さい。』と言った。

ハワイによく出没する物乞いだ。

 

私は足早に車に乗り込んだ。

 

ポケオはと言うと

あと$10しかないと言うのに

そのうちの$2を女性に差し出した。

 

Σ( ̄ロ ̄lll)マジか?!

 

ポケオが車に戻って来るなり

私は激怒した。

 

『何であげちゃったのよっ!!🔥』

 

『だって可哀想だったから。🕊』

 

『可哀想なのは

こっちじゃぁぁあーー!!

🔥🔥🔥』

 

さっきの女性より

少なくとも現時点では

ウチの方が貧乏に決まっとるがな!!

 

『今度はアンタが

スーパーの前に立って

「$2下さい。」って言って

誰かに$2もらって来いっ!

 

もらえるまで絶対に

戻って来るなっ!!

🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥』

 

そう怒り狂う私に

ポケオは一言

 

『ババヨちゃんって

面白いね。😊』

 

と言って微笑んだ。

🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊

 

ポケオが良い人過ぎるだけなのに

一緒にいると

私がまるで悪魔みたいに見える

この状況が嫌で嫌で仕方なかった。

 

これは天使の様な言動で

相手に屈辱感や

罪悪感を与えると言う

新種のハラスメントに違いない。👼

 

 

 

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モンちゃん、

お金がなくて誕生危うし!

 

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