極貧ハワイ生活〜ハワイで不妊治療⑥〜
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⑤からの続きだよ☝️
私たちが通っていた不妊治療の病院は
母体の状態や
卵子の大きさのタイミングに合わせる為
1年365日無休だった。
主治医が付くのではなく
病院に行った日の担当医が
検査をするシステムだったので
行く度に違うドクターに当たる。
アジア系の若いイケメンドクターが担当の日に
受精卵を戻す時の為の
細々とした検査を受けた。
検査の最中、
私に付き添って来たポケオに
イケメンドクターが
『中を見てみたい?』と聞いた。
な……中って?私の中っすか?
『絶対に断れ!』
と念力を送ったが
NOと言えないアメリカ人のポケオは
素直に『はい。』と答え
イケメンドクターと一緒に
私の股の間に立った。
イケメンドクターは
器具を使って中を広げ説明を始める。
フムフム頷くポケオ。
フムフムじゃねーわ!ヽ(`Д´)ノ
ってかこんなんアリ?
🇺🇸さすが自由の国アメリカ🇺🇸
♬︎奥さんの股間を一緒に見るイズ フリーダム♬︎
と犬井ヒロシに歌って貰いたい。
夫と夫ではない男性の前で
ババヨのラビリンスをさらけ出すと言う
それいらんやろが!な謎の工程を耐え抜く。
その数日後に卵子の数を調べる検査を受けた。
超音波で卵子の数を見てくれたのは
爺さんドクター。
超音波の画面を見た瞬間ため息を付きながら
『5個くらいしか見えない。
こんなに少なかったら
顕微授精を成功させるのは無理だな。』
と言った。
始終不機嫌な爺さんドクターの
無神経な発言に凹んでしまった。
翌日卵子を採取する担当をしたのは
眼鏡をかけた優しそうな
アナザー爺さんドクター。
看護士さんが私の耳元で
『あなたはラッキーよ!
彼はこの病院で一番腕の良い医者なの。
超音波の画面で見える数より多く
卵子を採取出来るのは彼だけよ。』
と囁いた。
全身麻酔で眠らされ
何がなんだかわからないまま
目覚めると全てが終わっていた。
『15個も取れたわよ。』と
看護士さんから教えてもらった。
前日には5個と言われていたのに
こんなに沢山取れるなんて
噂通りの凄腕ドクターだ!✨\(^o^)/✨
その頃ポケオは
精子を採取する手術を受けていた。
ポケオの場合は
通常の愉快で楽しそうな方法ではなく
タマタマをメスでカットして
精子をガリガリ掻き出すと言う
手荒い手法だった。
中世ヨーロッパの拷問でさえ
ここまで残酷な事はしないであろう。
場所が場所だけに
麻酔が効きにくいので
物凄~~〜〜く痛いらしい。
帰宅する途中で
ポケオがスーパーマーケットに寄って
グリンピースとスィートコーンの
冷凍食品を一袋ずつ買って来た。
家に帰り椅子に座ると
そのグリンピースとスィートコーンを
袋ごと交互にタマタマの上に乗せていた。
……汚ねぇ。
『ちょっとー
食べ物を使うのやめてよ!』
『だってお医者さんが
タマ君を冷やすなら
グリンピースかコーンがいいよって言ったから。』
まさかの
医療従事者推奨。🏥
(ちなみにポケオは
自分のタマタマを愛情を込めて
“キン君、タマ君” と呼んでいた。
この度、名誉の負傷をしたのは
タマ君の方だった事をこの時知った。)
『そうなん?
じゃあいいけど
それ、
自分で食べてね。』
次の日、
採取された卵子と精子で
受精卵が12個作れたと
病院から電話があった。
日を追う事に
受精卵の成長が止まり
徐々に数が減って行った。
移植する日まで
何個生き残れるのか……
ドキドキの毎日だった。
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