ユタ州に住んでみた

50代からのアメリカ移住。ユタ州の実態を発信中。


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友人C君のせいじゃないけどアイダホ州で死にかけた話し(二度目)

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C君のパパンは小学校の校長先生で

C君ママンは小学校教師。

それはそれはラブラブで素敵な夫婦。

 

二人は私の目の前でダンスを踊りながら

パパンがママンに愛の歌を捧げた。

 

『アンチェインド・メロディ』、

この歌はパパンにとって思い出の曲。

 

 

二人は若い頃に教会の宣教師として

パパンはオーストラリア、

ママンはフランスでボランティア活動をしていた。

 

この海はママンのいるフランスの海に繋がっている……

パパンはオーストラリアの海に向かって

この歌を口ずさんでいたそうだ。

 

可愛い夫婦だなぁ〜と微笑ましく眺めていた。

 

C君ママンは5人の子供を育て

子供たちが大人になってから

大学へ通い教師の資格を取り

パパンが校長を務める小学校で働き始めたそうだ。

50歳過ぎてから大学へ通うなんて

心から尊敬する。👏✨

夫婦で同じ学校で働くなんて

本当に仲良しなんだな〜( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)❤

 

そんな理想的なC君の両親から

一緒にスノーモービルをやろうと誘われた。

 

だーかーらー

私しゃアウトドアが大っ嫌いなんだよっ!!

スノーモービルなんて

1mmも興味ねーんだよっ!!!

 

などと言える訳もなく

『お、オッケー。』

と力無く答えるババヨだった。

 

ドナドナ ド~ナ~ドナ~🐂

 

C君の両親、C君と私の4人が

それぞれ一台ずつスノーモービルに股がる。

 

C君の両親は猛スピードで

グングン雪山を進んで行った。

 

私はみんなに着いて行くだけで必死。

 

スピードを出す勇気もなければ

景色を楽しむ余裕も全くない。

黙々と進むだけ。

 

なんだこれ? 楽しい要素どこ?

 

全身全霊でつまらない。

 

もはや苦痛。

 

冬の山道は真っ白だ。☃︎

真っ白過ぎて

どこまでが道でどこからが道じゃないのか

初心者の私には全くわからない。

 

何度も道じゃない場所に突っ込んでは

C君に助けてもらっていたが

遂に柔らかい雪にガッツリ埋まってしまった。

 

C君はすぐに気付いて助けに来てくれたが

二人で力を合わせて引っ張っても

スノーモービルはウンともスンとも動かない。

 

C君の両親は私たちに気付かずに

山を下りてしまっていた。

 

さて、どうするべ?

 

『両親が僕たちを助けに来てくれるまで

待つしかないね。』

 

救助を待つの一択也。😑

 

もし両親が助けに来てくれなかったら?

もし両親もどこかで遭難してしまったら?

 

私の頭の中は最悪のシナリオの

妄想シュミレーションが繰り広げられていた。

 

この辺りは春になって雪が溶けると

色んな場所から凍死体が出て来ると言う

恐ろしい噂を聞いたばかりだった。

 

もしかして

私も春になるまで見つからないかも?😭ェーン

 

食料はポケットの中にある

スニッカーズ1つだけだ。

このスニッカーズを巡って

C君と血で血を洗う争いをするのだろうか?😭😭ェーン

 

どちらかが先に死んだら

生き残った方が人肉デビュー?😭😭😭ェーン

 

最初は元気だった私もC君も

徐々に無口になった。

 

真っ白な世界に座り

じっと助けが来るのを待つ。

 

何もする事ないし

寒いし 寒いし 寒いし

やっぱスノーモービルなんかするんじゃなかったと

我が人生の後悔ベスト3に入るくらい後悔した。

 

気が付くと雪が降り始めていた。

 

あまりにも静かで

雪が地上に舞い降りる時に聞こえる

シンシンと言う音だけが耳に届いた。

 

雪が積もる時は

本当にシンシン音がするんだなぁ〜

とぼんやり考えていた。

 

 

 

どれくらい待っただろうか……

 

 

 

遠くにC君の両親が戻って来る姿が見えた。

 

助かったー😭😭😭😭😭

 

スノーモービルなんてもう二度とやらねぇ!

そう心に誓いながら下山した。

 

出発前に浮かれてる風を装うNOと言えない日本人。👇🏻

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そして私はまた

日本からノコノコやってきて

山で遭難した女と言う

レジェンドを作ってしまったのだった。☆。.:*・゜

 

#・゜・(ノД`)・゜・

 

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