友人C君が選んだイバラの道
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“ シツコイ ” ってある意味努力だ。
“ 諦めない ” は奇跡を起こす。
Aちゃんの執念が実り
C君はAちゃんと結婚した。💑
私は密かに心配していた。
この選択はお互いにとって
イバラの道になるのではないかと……。
二人が結婚した翌年に
私はポケオと結婚した。
結婚式の数日前に
私はC君夫婦の家に遊びに行った。
二人は幸せそうにしていたので
安心はしたが
相変わらずの熱量の差は否めなかった。
Aちゃんの情熱がユーラシア大陸ならば
C君は小豆島。
『おかあさんといっしょ』風に言えば
ゾウさんのあくびとアリさんのあくび。
やっぱりC君は無理してるんじゃないかな…
でもそんな事聞ける訳もない。
自分でAちゃんを選んだのだから
無理してようが何だろうが
それはオメェの責任だ。
C君とAちゃんは
私たちの結婚式に来てくれて
パーティーでは
夫婦で素晴らしいデュエットを披露してくれた。
実はC君は大学生の時にコーラス部に所属し
そのコーラス部が行う海外公演のメンバーに選ばれ
世界各国を周った経験を持つプロ級のシンガーなのだ。
C君が日本に住んでいた時に
彼に誘われよく一緒にカラオケに行ったのだが
私はC君とカラオケに行くのが嫌いだった。
C君のプロ級の歌声を聴けるのは嬉しかったが
ヤツは毎回勝手にデュエット曲を入れ
私にムリクリデュエットさせる。
もしハモらなければ
100パー
あたしのせい確定。
このプレッシャー、わかりますか?
ある時『美女と野獣』を勝手に入れられ
歌わされたのだが
歌詞もメロディもよく分からんかったもんで
テキトーに歌っていたら
見事なまでの不協和音。((((;゚Д゚))))
ヤベぇ。💧
焦れば焦る程明後日の方向へ外れる音程。
もうね、
こうなったら笑って誤魔化すしかないじゃん?
『全然ハモらなーい!(*≧▽≦)』
私はそう言いながらゲラゲラ笑った。
するとC君は怖い顔をして
ジロリと私を睨むとこう言った。
『ババヨ!
ちゃんと真面目に歌って!😡』
『ご、ごめん。😔シュン』
そう。
C君とカラオケに行くと
音を外す事は決して許されない。
真剣に
命懸けで歌わなくてはならないのだ。
ナンデヤー!ヽ(`Д´)ノ
Aちゃんは楽器が趣味で
歌が上手なので
二人のハーモニーはうっとりする程美しかった。✨
二人の姿を見ていると
どこからどう見ても素敵な夫婦だ。✨✨
良かったね!
良かったんだよね、これで。( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)✨✨✨
私たちの結婚式の翌年
二人の間に可愛い赤ちゃんが誕生した。👶
優しい彼(注※カラオケの時以外)なら
きっと良いお父さんになるだろう。
私は二人の幸せがとても嬉しかった。❤
この幸せが永遠に続いて欲しかった……
続く ▷▶︎▷▶︎▷▶︎▷▶︎