パートのおばちゃんシリーズ②深夜のホテル清掃はヤバい
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田舎のレジのおばちゃんを経て
首都圏へ引っ越したババヨは
とあるリゾートホテルの清掃の仕事を始めた。
元々接客業は苦手だったので
誰とも話さず黙々と出来る清掃の仕事は嫌いではない。
朝から夕方まで
ロビーや宴会場、エステサロンや
エレベーターの掃除などをしていた。
ある日上司から
深夜清掃の人が一人辞めてしまったので
新しい人が見つかるまで
深夜のシフトに入れる人がいないか打診された。
私は軽い気持ちで
『週に2、3回なら入れますよ。』と答えてしまった。
深夜のシフトには
恐ろしいことが待ち構えているとは知らずに…
(ここから先は怖い話しが苦手な方は読まないで下さい。)
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はいっ。
怖い話し好きの皆さん、こんにちは。✨👐✨
深夜のシフトは基本一人で入らなければならないのだが
仕事を教えてもらう為に
最初の週だけ
山田さん(仮名)と言うおじさんと一緒に仕事をした。
深夜から早朝までに
ロビーや宴会場や結婚式場を掃除する。
誰もいない静まり返った
だだっ広い宴会場と結婚式場は孤独だ…
でも仕事だから仕方ない。
山田さんはとても優しいおじさんだったので
一緒に働くのは楽しかった。
でも仕事を覚えたら
私は一人で掃除しなくてはならない…
一番怖かったのは結婚式場の入り口にあるサロン。
〜恐怖の総鏡張り〜。
想像してみて下さい。
真夜中に誰もいないフロアで
鏡に囲まれて立ちすくむ自分の姿を…
😭😭😭😭😭😭😭
完全にホラー。
ある日、山田さんと一緒に
ロビーを掃除していた時のこと。
真夜中の三時…睡魔と戦いながら
掃除機をかけモップがけをすませ
倉庫に戻ろうとした時に
山田さんが私にこう尋ねた。
『変なこと聞いてもいい?
さっきロビーに人がいたよね?』
え?人?いたっけ?
あぁ、そう言えばカップルが
エレベーターから下りて来て
外に出て行くのは見かけたな。
『あー、はい。いましたね。』
『良かった〜!
また見えちゃいけないものが見えてたのかと
心配してたんだよ〜!!
やっぱりいたよね?
ロビーのソファに女の人が座ってたよね?
いつの間にかいなくなったんだけど
青白い顔してたから幽霊かと思った。』
や…山田さぁん…
ソファには
誰もいませんでしたぁ。
😭😭😭😭😭😭😭😭
ホッとした顔の山田さんに
本当のことを言えず私は曖昧な笑顔を浮かべた。
山田さんは休憩時間になると
深夜の清掃あるある話しを沢山聞かせてくれた。
見てはいけないものが見えちゃた話し、
見てはいけないものかと思ったら
ガチの不審者だった話し、
山田さんは面白おかしく話してくれるので
私は笑いながら聞いていたが
よく考えたら
アタシャ来週から一人でシフトに入るので
山田さんの話しはすんげぇ迷惑だった。
見えてはいけないものも怖いけど
ガチの不審者は更に怖い。
しかしそのホテルには
人件費削減の為か深夜の時間帯だけ警備員がいなかった。
私は一階のロビーにいる社員に
『あのぉ…
宴会場や結婚式場を清掃している時に
不審者が現れたらどうしたら良いでょうか?』
と尋ねた。
彼は爽やかなホテルマンスマイルでこう言った。
『頑張ってロビーまで
走って逃げて来て下さい。😊』
“いけしゃあしゃあ” とは
きっとこんな時に使う言葉。
ロビーに辿り着く前に
何だかの危害が加えられる確率アキラじゃね?
私は翌週に独り立ちデビューし、
総鏡張りの部屋で
何十人にもに増殖して映る自分の姿と自分の気配に
ビクビク怯えながら仕事をした。
嫌やぁぁあああ〜!😭
もう夜のシフト辞めた〜い!!😭
気軽に引き受けるんじゃなかったと何度も後悔した。
仕事へ行くのが嫌で嫌で仕方なかったが
2カ月後には新しいバイトが入って来たので
昼のシフトオンリーに戻ることが出来た。
バイト君、グッドラック!👍
そう言えば看護師をやっていた友達が
亡くなった人が廊下を徘徊していたり
深夜のナースステーションに
『お世話になりました。』と
お礼を言いに来ることがあると
まるで当たり前の日常の様に
話していたことを思い出した。
(看護師界ではわりと普通のことらしい。)
なぜだ?なぜいつも深夜なんだ?
昼間のみんながワチャワチャしてる時間帯には
現れてはいけないルールでもあるのだろうか?
明るい時間帯に現れてくれたら
お茶の一杯でも入れて
『で、あの世ってどんなんですか?』と
談笑くらい出来る気がする。勇気を出せば。
とりあえず無事で良かった。😭
見えちゃいけないものが見えなくて良かった。😭
深夜のホテル清掃の仕事は
人生でもう二度とやりたくない仕事の
ベスト3にランクインした。🥉
節約ペペロンチーノの生活…
モンちゃんに
『いい加減にして。』と言われちまいました。
ほうれん草とソーセージを入れてみたよ。😋