アメリカ移住1日目から荷物紛失事件①
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結婚して最初の5年間は
ハワイで暮らしていた。
ワイキキビーチ近くの
お洒落なレストランで食事をした日のこと。
ステーキをオーダーすると
ウェイターが焼き加減を尋ねたので
ミディアムレアでお願いした。
数十分後…
ウェイターが運んで来たステーキは
表面が真っ黒の
ウルトラウェルダン。
😑
当時英語が全然話せなかった私は
(今もね。(≧∇≦))
ポケオに
『ミディアムレアをオーダーしたんですけど
って言ってよ。』と頼んだ。
ポケオはしばらく黙り込んだ後
私のお皿を取り上げると
ナイフでステーキを切り刻み始めた。
え…!? ええーっ!?
『これで大丈夫でしょ?』
ポケオが満面の笑みで
差し出したお皿の上には
焦げた部分が切り取られ
ちっちゃくなったステーキがポツン。
『大丈夫じゃねーわ!!💢』
そう。
ポケオはクレームが言えないアメリカ人。
結婚して20年、
こんなショボいエピソードが山ほどある。
交渉してナンボの国アメリカで
クレームが言えないのは
致命的であり死活問題だ。
精神虚弱体質のポケオは
今も安定のポンコツっぷりを発揮してくれている。
2022年6月某日。
私たち家族が
ソルトレイク空港に到着したのは
夜の11時頃だった。
長時間のフライト、入国審査、
乗り換えの待ち時間、時差ボケで
みんなフラフラ。
荷物を受け取りに行くと
6つ預けた荷物のうち2つしか出て来ない。
しばらく待っていたけれど
人がどんどんいなくなり
私たちだけ残され
遂にベルトコンベアが停止した。
うっそ〜ん💦
4つも行方不明て。😭
『エアラインのカウンターで
荷物紛失の手続きしてよ。』
なぜかその場から石の様に動こうとしないポケオ。
『疲れたから早く行こうよ。』
何度言っても聞こえないフリをする。
『もー!
早く寝たいんだけどっ!!』
ポケオは止まってしまったベルトコンベアを
ジッと見ながら小さな声でこう言った。
『また動くかも知れない。』
え…
『そうなの?また動くかもなの?
じゃあ、もう少し待ってみよっか!』
ってならねーし。なる訳ねーし。😑
アンタ、
クレーム言いたくないだけやん。😑
周りを見ろよ!💢
もう誰もいねーんだよ!!💢
ぜってぇ動かねーし!!!💢
こちとら疲れてんだよ!!!💢
早くしろよ!!!!!💢
とまくし立てたい気持ちをグッと堪えて
私は静かに一言だけ言った。
自分でも
自分の背後に炎の柱が立っているのが分かった。🔥
ポケオはただならぬ殺気を感じたようで
静かにエアラインのカウンターへ移動した。
ふぅ…やっとかよ。
よもやよもやだ。
無事にクレームを伝えて書類を貰い
シャトルバスに乗ってホテルへ向かう。🚌
〜続く〜